古物営業(古物商許可)関連知識について

中古パソコン市場が拡大

中古市場は、世の中のリサイクル、リユースの流れを受けて大きくなっています。古物商許可の取得数も年々増加傾向にあるようです。

そのなかのひとつ、中古PC市場が整備されたことに伴って、大きくなっているとの新聞報道を読みました。古物商の許可申請が増えているだけでなく、実際に、市場も拡大していたわけですね。


2011年7月26日朝日新聞記事より、引用します。

国内の中古パソコン(PC)市場が拡大してきた。2010年度の販売台数は初めて200万台を突破。国内PC市場全体の1割強を占めた。背景には、中古PCのデータ流出対策や中古向け基本ソフト(OS)の海賊版対策が進み、売り手と買い手の双方に安心が広がったことがある。
業界団体の中古情報機器協会(RITEA)によると、10年度の中古PCの国内販売台数は前年度比5%増の201万9千台で、調査を始めた06年度以降、4年連続で増えた。同協会は「05年度以前は100万台弱と推計され、5年間で2倍以上に増えた」とみる。


このように、データ流出対策が取られたことも、中古市場の拡大に寄与した点が大きいと、個人的には思います。売りたくても売れないというジレンマは、まさに、このデータが流出したら、どうしようという不安から来るものでした。

引用を続けます。

理由の一つは品ぞろえの充実だ。RITEAによると、以前の中古PC市場では売買の際のルールがなく、使用済みPCに残っていた個人情報などが悪用される例が起きていた。このため使用済みPCを売りに出す人も少なく、品ぞろえが広がらなかった。
しかし、中古市場が活性化しなければ、新しいPCへの買い替えも進みにくい。そこで、電機大手などでつくる電子情報技術産業協会(JEITA)が中心になり、06年にRITEAを設立。データ消去に関するガイドラインを策定するなどして、順守する中古PCの買い取り業者を認定する仕組みを作った。現在では、ソフマップなどの大手業者は大半が認定を受けている。

品揃えが不足していると、どうしても購買意欲が減ります。これしかないのか、では、商品の回転も悪くなりがちです。いらなくなった製品を、中古市場に、どんどん投入してもらわないと、新品パソコンへの買い替えも進みません。1年ごと、数ヶ月ごとに買い換える人などは、新機種に興味があるのですから、すぐパソコンを手放してしまうでしょう。しかし、その際に安心して、中古市場に出せないとなると、自宅にそれまでのパソコンを置いたままにして、次を買うことになります。少しでも、下取りのお金が入れば、ちょっと贅沢もできるでしょうから、そのこと自体も新品市場に多少とも、影響があるわけです。


以下も、記事より引用です。

また、中古PCはOSがない状態で販売されることが多く、ネット市場などで不正な海賊版のOSが流通していた。このため、米マイクロソフト(MS)が09年から海賊版撲滅に動く。中古PCの販売業者向けに正規のOSをディスクの原価や配送料など「ほぼ実費のみ」(MS)で販売。今年1月からは、文書作成や表計算などのソフトも安価で提供し始めた。
これで、正規のOSや業務向けソフトを導入済みの中古PCを購入できるようになり、「中小企業も安心して利用でき、購入者のすそ野が広がった。企業がまとめて購入するケースも増えている」(RITEAの小沢昇専務理事)という。


マイクロソフトもほぼ実費のみで、OSを販売し、そのことがかえって海賊盤の撲滅に役立ったわけです。中古で安く買っても、OSが高いと、安く買った意味がなくなるので、どうしても安い海賊盤を選んでしまうこともあったのでしょう。ほぼ実費のみでも、多く売れるのなら、海賊盤を買う意味もなくなることで減っていくでしょうし、結果としてそれが市場の拡大につながるという良い循環ができたようです。


さらには、中古市場の拡大を受け、販売店も動き出したそうです。売り場を2倍にしたり、買取の方法をマニュアル化、簡素化して、お客様が気軽に売ることができるような古本屋チェーン店のように、仕組みつくりを行なっている店もあるようです。